米NASAの探査機ボイジャー1号で通信障害、データ受信できず

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探査機「ボイジャー1号」でコンピューター障害が発生し、地球との通信の一部が途絶えている/NASA/JPL

探査機「ボイジャー1号」でコンピューター障害が発生し、地球との通信の一部が途絶えている/NASA/JPL

(CNN) 46年前に打ち上げられた米航空宇宙局(NASA)の探査機「ボイジャー1号」でコンピューター障害が発生し、地球との通信の一部が途絶えている。

ボイジャー1号は現在、太陽系を離れて未知の領域を飛行中で、地球との距離は約240億キロ。地球から打ち上げられた宇宙船としては最も遠く離れている。双子の探査機「ボイジャー2号」は地球から200億キロの距離にあり、両機とも太陽の磁場や粒子が届かない恒星間空間を飛行している。

当初は5年のみの運航を予定していたが、今や両機とも史上最も運航期間が長い宇宙船となっている。

だが予想外の長旅で課題も生じている。

ボイジャー1号には3台のコンピューターが搭載されている。このうちフライトデータシステムでは計器の情報を収集し、ボイジャー1号の健康状態を表す工学データと合わせて地球の管制室に送信している。

ところがこのシステムで11月14日に問題が発生。同システムの通信ユニットから届くデータが1と0の一つのパターンを繰り返すループ状態に陥った。

管制室が送信するコマンドをボイジャー1号が受信して実行することは今も可能だが、通信ユニットの問題のために、ボイジャー1号の科学データや工学データが地球に届かない状態にある。

先の週末にかけてはフライトデータシステムを再起動するコマンドを送信したが、これまでのところ使いものになるデータは届いていなという。

NASAジェット推進研究所は問題の原因について詳しく調べた後、解決に向けた次の措置について判断する。このプロセスには数週間かかる可能性があるとしている。

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