「象鼻岩」が崩落、人気写真撮影スポット 台湾
(CNN) 台湾北部新北市の瑞芳区にある人気写真撮影スポット「象鼻岩」がこのほど崩落した。一帯を管理する地元当局が明らかにした。
岩の名前は象の鼻に似ていることに由来する。浸食のため以前から崩落の危険性があり、2010年以降は立ち入りが制限されていた。崩落は今月15日に発生した。
国立台湾大学地球科学部の沈川洲教授は台湾中央通信社に対し、象鼻岩は常に海水や風の影響を受けているため、崩落するのは「自然な」現象だと語った。細いアーチ型の形状も不安定さに拍車を掛けていた。
象鼻岩は深澳と呼ばれる細長い土地に位置する。台北の北東に位置する人気観光エリア「九份」から深澳までの距離は10キロほど。
地質学者が懸念を示している台湾北岸の地形は象鼻岩だけではない。
故エリザベス女王の胸像の首を細長くしたような形をしていることから「女王頭(クイーンズヘッド)」と呼ばれる野柳地質公園の岩も、崩落の危険性が指摘されている。
台湾中央通信社によると、女王頭の外周は今や120センチを下回り、しかも年々細くなっているという。