4100万桁超の史上最大の素数、半導体大手の元プログラマーが発見
デュラントさんは、GIMPSのコミュニティーが巨大な素数を探すための驚くべきテクノロジーを備えた素晴らしいシステムを構築していることに気が付いたと振り返る。デュラントさんは、同プロジェクトのソフトウェアに慣れ親しみ、クラウドコンピューターの使用方法を学んだ後、これらの要素を組み合わせて、信じられないほど高速に処理するスーパーコーンピューターを構築するための世界規模のシステムを実行できるようになった。
GIMPSのコミュニティーには、新しい素数を求めてパソコン上でプロジェクトのソフトウェアを実行する世界中のボランティアや、将来の探求を拡大するためにメルセンヌの結果を分析する数学者がいる。
何千人ものボランティアが世界最大の素数を追い求めようとする動機は何なのだろう。デュラントさんにとってそれは、大規模なコンピューティングシステムの開発と物理法則の限界に対する探究という興味の融合だ。物理法則の限界とは、「コンピューティングの内容と速度に対する制限」を指すという。デュラントさんは「できる限り小さな方法で、既存の宇宙の限界を押し広げたかった。これらの膨大な素数はある意味で、既知の宇宙で最大の『ユニークな情報の断片』だ」と語った。