古代エジプト王の墓見つかる、「トトメス2世」の治世探る手がかりに

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1888年出版の書籍「From Pharaoh to Fellah」に掲載されたトトメス2世のミイラの挿絵/Glasshouse Images/Shutterstock

1888年出版の書籍「From Pharaoh to Fellah」に掲載されたトトメス2世のミイラの挿絵/Glasshouse Images/Shutterstock

(CNN) エジプトの観光・考古省は18日、古代エジプト王の墓が発掘されたと発表した。関係者らはこれを「驚くべき」発見と評している。

エジプトと英国の合同考古学調査団は、この墓が紀元前2000年から1001年の間に統治した古代エジプト王トトメス2世のものであると特定した。

当初は「墓C4」とのみ特定されていたこの墓は、エジプト・ルクソール地方にある「王家の谷」の西約2.4キロに位置している。

考古学チームは2022年に初めて墓の入り口と主要通路を発見した当初、それを王妃のうちの1人のものであると考えていた。ハトシェプスト女王の墓とトトメス3世の妻の墓の近くにあったためだという。

合同調査団はその後数年をかけて、墓が実際にはトトメス2世のものであったことを明らかにした。

墓の場所はファラオのものとしてはきわめて珍しい。

新王国研究財団のフィールドディレクター、ピアーズ・リザーランド氏は、「墓は二つの滝の下で、水が流れ落ちるであろう(そして実際に流れ落ちた)斜面の底という不適切な場所に位置している。第18王朝時代ははるかに雨の多い気候だった」と指摘した。

墓がトトメス2世のものであることを示す証拠の中には、その名が刻まれたアラバスター製の壺(つぼ)の破片が含まれる。破片はトトメス2世が「亡き王」であることを示しているほか、妻で異母姉であるハトシェプスト女王の名前も刻まれていた。

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