新発見の小惑星、地球衝突の可能性ほぼゼロに

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昨年12月27日に発見された小惑星「2024 YR4」/ATLAS/University of Hawaii/NASA/AP

昨年12月27日に発見された小惑星「2024 YR4」/ATLAS/University of Hawaii/NASA/AP

(CNN) 地球に衝突する危険が観測史上最も大きいとされた新発見の小惑星「2024 YR4」について、米航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)は24日、2032年に地球に衝突する可能性がほぼゼロになったと発表した。

2024 YR4が32年12月に地球に衝突する可能性は、NASAの推計で0.0017%、ESAの推計では0.002%となった。

つまり、7年後に地球に衝突する確率は5万9000分の1となり、99.9983%の確率で地球には衝突せずに通過する。ただ、月に衝突する可能性は1.7%とNASAは推計しているが、それでも地球が危険にさらされる可能性はないという。

2024 YR4は24年12月27日に発見された小惑星で、直径は推定40~90メートル。もしも地球に衝突した場合は所によって壊滅的な被害が出る恐れがあった。

しかし、NASAジェット推進研究所などがさらに精密な軌道計算を行った結果、今後100年間はこの小惑星が地球に衝突する可能性はほとんどないことが判明。天体が地球に衝突する可能性を指標化した「トリノスケール」の評価も、10段階中の「0」になった。

当初はNASAの推計で3.1%、ESAの推計では2.8%の確率で32年に地球に衝突する可能性があるとされ、トリノスケールの評価も「3」とされていた。

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