レバノン、ワンダーウーマンの上映禁止 主演がイスラエル人

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映画「ワンダーウーマン」、見どころは

ドバイ(CNNMoney) 中東レバノンの経済貿易省は4日までに、女性のスーパーヒーローを題材にした新作の米映画「ワンダーウーマン」のレバノン内での公開を禁止する決定を下した。

レバノンと長年敵対関係にあるイスラエル出身の女優ガル・ガドットさんが同映画の主演女優を務めていることなどを放映禁止の理由にしている。ガドットさんが兵役任務に就いことがある過去も問題視している。

レバノンの映画館チェーン「グランド・シネマズ」もツイッター上で、同作品の公開禁止を通知した。ただ、同国内では「ワンダーウーマン」公開を求める請願運動も起きている。「ガドットさんはイスラエル人かもしれないが、我々は驚嘆すべきキャラクターを描く映画が見たい」などと主張している。

両国間の直近の衝突は2006年に発生、イスラエルの地上部隊がレバノン領内へ越境し、空爆も加えていた。イスラエル兵士2人が死亡し、他の3人が拉致されたことが原因で、交戦では約1000人のレバノン人が犠牲となっていた。

レバノンはイスラエル製品の購入や国民による同国への旅行を禁じている。

ガル・ガドットさん出演の映画のレバノン内での上映を巡る論議は昨年にもあった。対象の米映画は「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」で、最終的には公開されていた。

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