北朝鮮情勢、かつてなく「楽観的」 米国防長官
ワシントン(CNN) マティス米国防長官は27日、国防総省で記者団に、北朝鮮をめぐる情勢はかつてなく楽観的だとの認識を示した。
マティス氏はポーランドのブワシュチャク国防相との会談に先立ち、「(未来を予知する)水晶玉を持っているわけではないが、現状では、1950年以降なかったような機会が訪れているものと楽観視している」と述べた。
1950年は朝鮮戦争が勃発した年。戦争は53年の休戦協定により事実上終わったが、平和協定が結ばれていないため厳密には続いている。
マティス氏は、「北朝鮮が何を生み出すのか注視していく必要がある。それには外交官の仕事が求められる」とも述べた。
韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は27日、非武装地帯(DMZ)の板門店で会談。朝鮮半島の完全な非核化と朝鮮戦争の正式な終結を目指すとの誓いを表明した。
正式な平和協定が締結されれば在韓米軍削減につながるかとの質問には、マティス氏は、北朝鮮だけでなく同盟国との間で協議対象になる問題だと指摘。「今はこの流れを進め、交渉することが必要。今後の展開に関して前提条件を付けたり予断を持ったりしないようにすべきだ」と述べた。