映画「ホビット」で盛り上がるNZ、空港や機内ビデオにも登場
ニュージーランド・ウェリントン(CNN) J.R.R.トールキンの人気小説を原作とする映画「ホビット」(ピーター・ジャクソン監督)の世界プレミアを28日に控え、撮影の舞台となったニュージーランドが国を挙げたお祭りムードに包まれている。
世界プレミアは現地時間の28日夜に首都ウェリントンで開催予定。映画の出演者や制作関係者の市内パレードも予定され、屋外での一大イベントを控えて関係者は天気予報に神経をとがらせる。
各国のメディアも続々と詰めかけており、地球の果ての「ミドルアース」とも呼ばれる静かな街は、かつてないほどのにぎわいを見せている。
ニュージーランド航空の機内安全ビデオには、劇場公開に先駆けて映画のキャラクターが登場。オークが携帯端末iPadのスイッチを切ったり、ホビットが毛深い足で手荷物を座席の下に押し込んだりしてみせる。
ウェリントン空港の職員はエルフをテーマにしたベストを着け、軽食コーナーには巨大ゴラムが出現した。
ニュージーランドはこれまでにも、「ロード・オブ・ザ・リング」の3部作をはじめ、「キングコング」「アバター」などの舞台となってきた。ホビットは政争の道具にまで使われるようになり、同国の経済や環境問題に与える影響が論議されている。