カタールW杯は冬開催に? FIFAナンバー2が発言
(CNN) 国際サッカー連盟(FIFA)のナンバー2、ジェローム・バルク事務局長がフランスのラジオ局のインタビューに対し、中東のカタールで2022年に開かれるワールドカップ(W杯)は従来のような6月から7月にかけての開催にはならないだろうと発言した。
一方、FIFAはこの発言の直後に、「具体的な大会の日程はまだ協議中」と表明している。
バルク事務局長はインタビューの中で、「11月15日から12月末の間に開催すれば、気候は最も快適だ」と語った。この期間であれば気温は25度前後になり、サッカーの試合には最適だとしている。
W杯は6月から7月にかけて開かれるのが恒例。しかしカタールでの大会を巡っては、暑さの厳しい夏ではなく、冬に開催すべきだとの声が出ていた。同国は、冷房技術を使って選手やファンにとって快適な環境を作り出すと説明している。
FIFAの声明では「(カタールの)大会はまだ8年先であり、協議は急がず、必要な時間をかけてあらゆる要素を検討する」と述べ、日程は今年ブラジルで開かれるW杯が終わってから決めるとした。ブラジル大会は6月12日~7月13日の日程で開かれる。
もしW杯が冬に開催されれば、欧州のチャンピオンズリーグをはじめとするクラブチーム選手権との関係で問題が生じるほか、米国でも国内のメジャースポーツリーグと重なって放送局が対応を迫られる。