ピカソ絵画、落札価格215億円 芸術作品で史上最高
ニューヨーク(CNNMoney) 巨匠パブロ・ピカソの絵画「アルジェの女たち」(1955年)が11日に米ニューヨークで開かれたオークションに出品され、芸術作品としては史上最高額となる1億7936万5000ドル(約215億円)で落札された。
芸術作品の落札額は、2013年に出品されたフランシス・ベーコン作「ルシアン・フロイドの3習作」の1億4200万ドルがこれまでの最高だった。
オークションを主催したクリスティーズによると、「アルジェの女たち」の落札予想価格は1億4000万ドルだった。出品者は非公開。同作品は1997年のオークションでは3190万ドル(現在のレートで約38億円)で落札されていた。
ピカソの作品は需要が大きく、個人が収蔵しているものはごく少数にとどまる。2013年にはヘッジファンドを運営するスティーブン・コーエン氏がホテルチェーンを展開するスティーブ・ウィン氏からピカソの「夢」を1億5500万ドルで買い取っている。
11~13日のオークションでは総額25億ドル相当の絵画などが売買される見通し。
「アルジェの女たち」はキュビズムの手法で描かれた裸婦像で、ピカソが友人でライバルでもあったフランスの印象派画家アンリ・マティスの追悼のために描いた。