ロシアとカタールのW杯、取り消す根拠なし FIFA
(CNN) 国際サッカー連盟(FIFA)の幹部が絡む汚職事件に関連してワールドカップ(W杯)の不正招致疑惑が浮上した問題で、FIFAは8日に声明を発表し、2018年のロシア大会と22年のカタール大会のいずれについても、開催を取り消す法的根拠はないと強調した。
これに先立ちFIFAコンプライアンス(法令順守)委員会のドメニコ・スカラ委員長はスイスの新聞に対し、ロシアとカタールの開催を決めた投票で買収が行われていたことを裏付ける証拠が見つかれば、両国はW杯の開催権を失う可能性があると発言していた。
これに対してFIFAの8日の声明では、「ロシアとカタールはFIFA理事会の民主的な投票によって2018年と22年のW杯開催地に選ばれた。専門家の意見や事実関係に基づけば、ロシアとカタールからW杯の開催権を剥奪(はくだつ)する法的根拠は存在しない」と言明した。
さらに、「可能性が想定される事態についての憶測は行わない。従って当面の間、これ以上のコメントは差し控える」とした。