南アの義足ランナー、週内にも仮釈放 今後の見通しは
――仮釈放の条件は何か
刑務当局者がCNNに語ったところによると、条件が開示される予定はない。しかし一般的には自宅軟禁下で電子装置による監視を受け、社会奉仕活動や労働を義務付けられる。アルコールや薬物、銃器は全て禁止される。同受刑者は、プレトリア郊外の豊かな街にあるおじの家で残りの刑期を過ごすとみられる。
――再び競技に出場することがあるだろうか
その可能性は非常に低い。国際パラリンピック委員会は、仮釈放の条件がどうであれ、5年の刑期が終わらなければ出場は不可能との見解を示している。次に出場のチャンスがあるのは20年の東京だが、そのころにはピストリウス受刑者も33歳。復帰はかなり難しいとみられる。
――スティーンカンプさんの遺族の反応は
両親は仮釈放委員会に対し、ピストリウス受刑者の早期出所を認めるべきではないと呼び掛けていた。書簡の中で「10カ月の収監では、ひとつの命を奪った罰として不十分だ」と強調した。