南アの義足ランナー、週内にも仮釈放 今後の見通しは
(CNN) 恋人の女性を射殺した罪に問われ、過失致死罪で収監されている南アフリカの義足ランナー、オスカー・ピストリウス受刑者が週内にも仮釈放となることが18日までに分かった。
ピストリウス受刑者は2013年2月、プレトリア市内の自宅で、浴室内のトイレにいた恋人のリーバ・スティーンカンプさんを銃で撃って殺害したとして起訴された。裁判では、浴室からの物音を聞いて何者かが侵入したと思い込み、スティーンカンプさんとは知らずに発砲したと主張。昨年10月に過失致死罪で禁錮5年の刑を言い渡されていた。
同受刑者をめぐるいくつかの疑問に、CNNが答えた。
◇
――ピストリウス受刑者はいつ出所するのか
刑期の6分の1に当たる10カ月の収監を経て、21日に仮釈放される。今後は「強制監視」という措置が適用される。仮釈放委員会が同受刑者の早期出所を勧告したことに対しては、社会から批判が集中した。しかし専門家らによれば、仮釈放は事実上、量刑を言い渡された時点から決まっていたという。
――なぜこんなに早く出所するのか
南アフリカ大学の専門家によると、同国の刑務所が定員オーバーと資金不足となっているため、仮釈放委員会が強制監視措置を検討するケースは多い。ピストリウス受刑者が裁かれた刑事訴訟法には、刑期の6分の1に達したところで強制監視に切り替えることができると明記されていた。