南アの義足ランナー、週内にも仮釈放 今後の見通しは
――これで全てが終わったのか
終わったとはとても言えない。検察当局は17日、最終審裁判所に上訴状を提出した。検察側は一貫して殺人罪の適用を求めている。審理は今年11月に開かれる予定だ。
――上訴の内容は
検察側は、判事が南ア法で定められた「未必の故意」を正しく解釈していたかどうかに疑問を投げ掛けている。文書や裁判記録に基づく審理となるため、新たな証言や証拠提出は予定されていない。
――検察側が勝った場合はどうなるのか
改めて量刑が言い渡される可能性も出てくる。いずれにしても、裁判の長期化によってピストリウス受刑者の経済的負担がさらに増大することは確かだ。同受刑者の弁護士は南アで最も有名で、費用も高い。スポンサーを失い、すでに車や土地も手放した同受刑者にとって、これは法廷での闘いであると同時に、経済的な闘いともいえる。