チラシ配りから大物音楽マネジャーへ、情熱でつかんだ成功
ニューヨーク(CNNMoney) トロイ・カーター氏は、これまでレディー・ガガ、イブ、ジョン・レジェンド、メーガン・トレイナーといった音楽業界のビッグネームたちのマネジャーを務めてきた。
カーター氏が音楽業界に飛び込んだのは13歳の時だ。当時、カーター氏はウェスト・フィラデルフィアのヒップホップコンサートでチラシ配りをしていた。それから30年たった今、カーター氏は音楽、メディア、ハイテク業界のスターたちのマネジメントを行うカリフォルニアを拠点とするエンターテインメント企業アトム・ファクトリーを率いている。
カーター氏の起業家精神は幼少期に養われた。当時、父親が刑務所に入っていたため、カーター氏は兄弟と母親とともに狭いアパートで暮らしていた。
控えめな駆け出し時代
「当時、エア・ジョーダン(ナイキのバスケットシューズ)のような高価な品は買ってもらえなかった。だから少しでもいい物が買いたかったら、私と兄は、自分たちで稼ぐしかなかった」とカーター氏は当時を振り返る。
「その時、少額ながら自分で金を稼ぐ喜びを初めて味わった」とカーター氏は付け加えた。
しかし、カーター氏の成功への道は決して平たんな道のりではなかった。ラップグループを組むために高校を中退したが、結局グループは解散。カーター氏はたびたび問題を抱えたが、家族のおかげで道を踏み外すことはなかった。