サッカー欧州選手権で乱闘、英サポーター5人に禁錮刑
(CNN) サッカーの欧州選手権で11日に起きたイングランドとロシアのサポーター同士の乱闘事件で、フランスの裁判所は13日、イングランドのサポーター5人に対して1カ月~3カ月の禁錮を言い渡した。
複数の関係者によると、5人はさらに、2年間のフランス入国禁止も命じられた。
この事件では16~41歳のサポーター6人が警官や相手チームのサポーターに対してボトルを投げた罪に問われ、未成年の1人を除く20~41歳の5人に禁錮刑が言い渡された。
一方、検察が記者団に語ったところでは、乱闘に関連して逮捕されたロシアのサポーターはいないという。乱闘にはロシア人150人がかかわっていたものの、逮捕されたのはグラウンドに乱入した2人だけだった。
乱闘は11日、マルセイユの会場でロシア―イングランド戦の前後に発生。サポーターが観客席で椅子やボトルを投げるなどして暴れ、少なくとも35人が負傷した。報道によれば、このうち英国から来た50歳の男性は、ロシアのサポーターに頭を鉄の棒で殴られて重体となっている。
欧州サッカー連盟(UEFA)理事会は12日、両国のサッカー協会に対し、今回のようなサポーターの乱闘が繰り返された場合、チームに対して大会への出場停止も含めた処分を科す可能性があると警告。ロシアのサッカー連盟に対しては11日のサポーターの行為に関連して処分手続きに入ったことを明らかにした。
処分に関する決定は数日中に出る見通し。一方、イングランドのサッカー協会に対する処分は検討していないとした。