「米選手の強盗被害はウソ」 ブラジル警察発表
リオデジャネイロ(CNN) リオデジャネイロ五輪の競泳で金メダルを獲得した米国のライアン・ロクテ選手(32)ら4人が同地で強盗被害に遭ったと訴えていた問題で、ブラジルの警察は18日、4人がうそをついていたことが分かったと発表した。
警察は同日の記者会見で、4人がガソリンスタンドで器物を破壊して警備員とトラブルを起こし、その騒ぎを取りつくろうために強盗話をでっち上げたとの見方を示した。
「防犯カメラの映像では、ガソリンスタンドで選手たちが暴力に遭った形跡はない」と警察幹部は述べ、「襲撃や強盗の被害に遭った、あるいは何らかの暴力被害に遭ったという彼らの主張は事実ではない」と断言。ロクテ選手ら4人はリオデジャネイロ市に謝罪すべきだとも言い添えた。
警察の発表によれば、ガソリンスタンドでの器物損壊には4人とも関与していたが、特にロクテ選手は酔って怒りをぶちまけ、警備員とトラブルを起こしたとされる。
この事件では、ロクテ選手とジャック・コンガー、ジョセフ・ベンツ、ジェイムズ・フィーゲンの4選手が14日未明、選手村に向かうタクシーの中で武装警官を装った集団に銃を突き付けられ、財布などを盗まれたと訴えていた。
ロクテ選手は既に米国に帰国しているが、警察がコンガー、ベンツの2選手から事情を聴いたところ、1人が強盗話はでっち上げだったことを認めたという。