世界の覇権に照準、中国「ラグビー革命」<1> 「国民的スポーツ」への取り組み
10年計画に1億ドル投資
ラグビー人口が大幅に増えたからといって中国がラグビーの強豪国になれるという保証はないが、ラグビーのメジャー化に向けた取り組みは他にもある。その最たる例として、中国のネット通販最大手アリババのスポーツ部門アリスポーツは、向こう10年間にラグビーに総額1億ドルを投資する契約を交わした。
契約後、アリスポーツの最高経営責任者(CEO)、チャン・ダチョン氏は、ラグビーは中国において「大衆が参加する国民的スポーツ」になる可能性を秘めていることは疑う余地がないと述べた。また、ラグビー中国代表主将のマ・チョン氏もAFP通信のインタビューで「1人のラグビー選手として、ようやくこの競技にも希望の光が見えてきた」と語った。
この投資には、中国国内の大学1万校と、中国23省のうち20省の学校で実施される「Get Into Rugby(ラグビーを始めよう)」キャンペーンも含まれている。
さらに、向こう4年間にコーチ3万人と審判などの試合関係者1万5000人を育成するという大規模な計画や、15人制ラグビーの大会開催及びセブンズ(7人制)のプロリーグ開設の動きもある。
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