エベレスト登山に年齢制限は必要か 85歳登山家の死亡受け
30~39歳では1.7%、40~49歳では1.5%。50~100歳の死亡率は1.6%だった。エベレストでは1921~2016年に計282人が命を落としている。
年齢の問題については、有名登山家のアラン・アーネットさん(60)も自身のブログで次のようにコメントしていた。「高齢の登山家は、加齢は止まることではないと実証し、若者は、条件さえ整えばどんな年でも素晴らしいことができると実証している」「私はそうした極限に挑む登山家を尊敬する。既定の境界という枠組みを押しやっている彼らの幸運を祈りたい。しかしもっと大切なのは、山頂に到達できてもできなくても、無事に帰宅すること」
シェルチャンさんは1931年、ネパール生まれ。76歳だった2008年に、史上最年長のエベレスト登山を成功させた。この記録は2013年、80歳でエベレストを制覇した三浦雄一郎さんに破られた。
今回の再挑戦を前にシェルチャンさんはカトマンズ空港で記者団に対し、「母なる地球を守り、世界人類と世界平和の健全状態を守りたい」と抱負を語っていた。