元ピンク・フロイドのR・ウォーターズ、ツアーでのトランプ批判を語る
(CNN) 英ロック・バンド「ピンク・フロイド」の元メンバー、ロジャー・ウォーターズさん(73)が5月以降、コンサート・ツアーでトランプ米大統領への批判を繰り広げている。ウォーターズさんはCNNとのインタビューで、トランプ氏の「茶番」に対する抗議だと主張した。
ツアーは25年ぶりのアルバム発売に合わせて北米54カ所で予定され、すでに20カ所での公演を終えた。
会場には毎回、トランプ氏の顔を描いた豚の形の風船が上がり、トランプ氏がおう吐したり、大きな赤ん坊になってプーチン・ロシア大統領に抱き上げられたりする姿のイラストが映し出される。
ウォーターズさんはCNNに「こんなことをしなければ、私に何も意見がなければ、ツアーははるかに楽だろう」と語った。だが与党・共和党地盤の州でのコンサートでも、観客の反応は「上々」だという。
コンサートの途中で帰ってしまう客も「たぶん10人ほど」いるが、「驚くほどのことではない」と主張。「正しいことをするか、一番もうかることをするかの選択だ」と強調した。また「自分たちの選んだ大統領がこれでいいと思うなら、それは仕方のないことだ」と話した。
観客がロック・コンサートに求めるのは政治ではなく、現実逃避ではないかという質問に対しては、「それならケイティ・ペリーを見に行けばいい」と答えた。