ダビンチ絵画、510億円で落札 芸術作品として史上最高額
(CNN) イタリアの巨匠レオナルド・ダビンチの絵画「サルバトール・ムンディ」(世界の救世主)が米ニューヨークでクリスティーズのオークションに出品され、芸術作品としては史上最高額の4億5030万ドル(約510億円)で落札された。
「サルバトール・ムンディ」は、イエス・キリストを描いた1500年ごろの作品。ダビンチの作品として現存する絵画は、この作品を含めて20枚に満たない。
これまでの美術品オークションでは、2015年に1億7940万ドルで落札されたピカソの「アルジェの女たち」が最高額だった。今回、「サルバトール・ムンディ」の落札価格は当初1億ドル以上と推定されていたが、電話による入札受け付け開始から20分ほどで、「アルジェの女たち」を上回った。
「サルバトール・ムンディ」は、ダビンチの代表作「モナリザ」とほぼ同時期の作品。ルネサンス期の服装をまとったイエスは片手を上げて祝福を与え、もう片方の手に水晶玉を持っている。オークションを前にロンドン、香港、サンフランシスコで展示され、大勢の観客を集めていた。