ナポリのピザ作り、ユネスコの世界遺産に 生地を空中で回転

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ナポリ伝統のピザ作りの技法が7日、ユネスコの無形文化遺産に認定された

ナポリ伝統のピザ作りの技法が7日、ユネスコの無形文化遺産に認定された

(CNN) 生地を空中で回転させるなどして形を整えるイタリア・ナポリ伝統のピザ作りの技法が7日、ユネスコの無形文化遺産に認定された。

韓国の済州島でこのほど開かれた無形文化遺産保護条約政府間委員会は、ナポリのピザ作りを含めて33の無形文化遺産を認定した。

古代ナポリ発祥のピザ作りは、生地を準備して、円形に形を整え、まきを使ったオーブンで焼く独特の工程が守られている。

この技法は、ナポリのピザ職人の間で何世代にもわたって受け継がれてきた。ユネスコによると、ナポリには現在、3000人のピザ職人がいる。

無形文化遺産への登録には、1988年に創設されたナポリ・ピザ職人協会が貢献した。同協会が運営する養成校には毎年120人が入学。2013年にはピザ作りの歴史を伝える初の国際ピザ職人博物館を開設している。

「ピザは人気があって安くて民主的で持続可能だ。ナポリのような困難を抱える都市で、幾つもの仕事をこなす人たちが、生き延びるために発明した。そのことを非常に誇りに思う。ピザがこれほどいいことばかりなのは、恐らく貧しい人たちによって発明されたからだろう」。ナポリにあるスオル・

オルソラ・ベニンカサ大学のマリノ・ニオラ氏はそう解説する。

イタリアの申請では、ナポリのピザ作りについて、インドのナンやギリシャのピタなど、他国のパン作りとの関係を深める役割も果たしたと指摘していた。

今年の無形文化遺産にはほかにも、ドイツのオルガン音楽や、キルギスタン伝統の馬術競技、インドの祭り「クンブ」などが認定された。

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