オバマ夫妻の肖像画公開、黒人画家が担当 公式肖像画では初
ワシントン(CNN) オバマ前米大統領とミシェル夫人の肖像画がこのほど、米首都ワシントンの国立肖像画美術館で公開された。歴代大統領の公式肖像画では初めて、黒人の画家が担当した。
米国の大統領は退任後、同美術館に肖像画が展示されるのが伝統となっている。
オバマ氏が20人余りの候補から選んだ画家は、黒人を風格あるタッチで描いた作品で知られるケヒンデ・ワイリー氏だ。
オバマ氏は「すごいな。なかなか決まってる」と感嘆の声を上げた後、「実は白髪を減らしてもらおうとしたんだが、ケヒンデの芸術家としての品位がそれを許さなかった。耳を小さくしてもらおうとしたけれど、それも却下された」と冗談を飛ばした。
同氏はまた、自分の姿を神々しく飾るのは控えてほしいとも依頼し、それは聞き入れてもらえたという。
ワイリー氏はオバマ氏の写真を何千枚も撮り、それを基に肖像画を描いた。背景にはシカゴやハワイ、アフリカなど、同氏ゆかりの土地の花を配した。
オバマ氏によると、両氏には米国人の母に育てられ、アフリカ人の父の影を追い求めて生きてきたという共通点もあることが分かったという。