米アカデミー賞主催団体、会長を調査 セクハラ疑惑受け
(CNN) 米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーのジョン・ベイリー会長に性的嫌がらせの疑惑が生じ、同アカデミーが内部調査を進めていることが18日までにわかった。
疑惑を最初に報じた米芸能誌「バラエティー」によると、会長によるセクハラ行為に関する苦情が現在3件あるという。告発者の身元は明かされていない。
アカデミーはCNNの取材に、全ての当事者を守るためいかなる異議申し立ても内密に扱うと説明。「全面的な調査が終わるまでさらなるコメントは控える」との声明を出した。
昨年8月にアカデミー会長に就任したベイリー氏はCNNのコメントの求めに応じていない。同氏は撮影監督の経歴を持ち、「普通の人々」「アメリカン・ジゴロ」などの映画を手掛けた。
米ハリウッドは昨年来、著名プロデューサーのハーベイ・ワインスタイン氏らによるセクハラ被害の暴露が相次ぐ事態に襲われている。同氏は疑惑に襲われる中でアカデミー会員の資格を失ってもいた。
アカデミーはこの中で、昨年12月に会員対象の新たな行動規範を発表するなどの対応策を発表。今月初旬のアカデミー賞授賞式でも俳優らがセクハラ根絶を訴えていた。