サッカーW杯、ビデオ判定「VAR」導入へ FIFA
(CNN) 国際サッカー連盟(FIFA)は16日の会合で、6月に開催されるワールドカップ(W杯)ロシア大会からビデオ判定システムを導入することを決めた。
「ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)」はすでにイタリアやスペイン、米国などで採用されている。国際大会では昨年、コンフェデレーションズカップのロシア大会で初めて使われた。
W杯への導入は今月初め、サッカーの国際ルールを決める国際サッカー評議会(IFAB)が全会一致で承認。コロンビアの首都ボゴタで開かれたFIFAの会合で最終的に決まった。
VARはゴールやPK、一発退場の成否、警告などの対象選手に関する明らかな誤審を正す目的に限って使われる。
かねてからVAR導入を主張してきたFIFAのインファンティノ会長は16日の会合に先立ち、「VARによってサッカーの透明性が大きく改善する」と述べた。一方で「全ての問題を解決できるわけではない。我々の意図は重大な誤審を避けることだ」とも強調した。
これに対し、欧州サッカー連盟(UEFA)は先月の会合で、来季チャンピオンズリーグへの導入を見送る決定を下した。チェフェリン会長は「ファンはしきりにVARの画面を見るが、その仕組みはだれにも分からない」「いいプロジェクトかもしれないが導入を急ぐべきではない」と語った。