米ファッションデザイナーのケイト・スペード氏死去、自殺か
ニューヨーク(CNN) 米ファッションデザイナーで実業家のケイト・スペード氏(55)が5日、ニューヨーク・マンハッタンの自宅で首をつって死亡しているのが見つかった。自殺だったと思われる。ニューヨーク市警が明らかにした。
ニューヨーク市警によると、現地時間の午前10時10分ごろ、スペード氏を発見した家事手伝いの人の通報を受けて警察が駆けつけた。現場には、娘に宛てた遺書が残されていたという。
警察関係者によれば、スペード氏はドアの取っ手にスカーフを結んで首をつった状態で発見された。
スペード氏は1993年、ファッションブランド「ケイト・スペード・ニューヨーク」を立ち上げ、3年後にはニューヨークに1号店を開店した。
同ブランドはカラフルなハンドバッグで有名で、今では全米で140店以上、海外では175店以上を展開している。
しかしスペード氏自身は同ブランドと距離を置くようになり、1999年には同氏と夫のアンディ・スペード氏が、株式の56%を高級百貨店のニーマン・マーカスに売却。2007年にはアパレル大手のリズ・クレイボーンに買収され、スペード氏はケイト・スペードを手放した。高級ブランドのコーチは2017年5月、ケイト・スペードを24億ドル(約2600億円)で買収する計画を発表した。
ケイト・スペード・ニューヨークは創業者の死をいたむ談話を発表し、ツイッターでは「彼女がこの世界にもたらした全ての美に敬意を表する」と追悼した。