「ソウルの女王」にお別れ A・フランクリンさんの葬儀に元大統領の姿も

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スティービー・ワンダーさんはハーモニカを奏でた後、「As」を熱唱

スティービー・ワンダーさんはハーモニカを奏でた後、「As」を熱唱

デトロイト(CNN) 「ソウルの女王」と呼ばれた米女性歌手アレサ・フランクリンさんの葬儀が31日、中西部ミシガン州デトロイトの教会で開かれた。葬儀には家族や友人のほか、ビル・クリントン元米大統領らも参列した。

フランクリンさんは先月、膵臓(すいぞう)がんとの闘病の末に76歳で死去した。女性として初めてロックの殿堂入りも果たした「女王」にふさわしく、葬儀はゴスペル音楽と賛美歌が響き、追悼と笑いに満ちた式典となった。

アリアナ・グランデさんやフェイス・ヒルさんといった歌手が会場を盛り上げると、参列者も立ち上がり、フランクリンさんの曲などに合わせて歌い踊った。

遺族が教会を後にする前に最後の演奏をささげたのは、米歌手のスティービー・ワンダーさん。ハーモニカを取り出し、「主の祈り」を奏でた。締めくくりとして1976年の自身の曲「As」を演奏すると、会場は総立ちになった。

宗教界や政界の指導者も弔辞を寄せ、公民権運動の先頭に立ったフランクリンさんの影響力を浮き彫りにした。

アル・シャープトン牧師は弔辞で「彼女は我々に誇りを与えてくれた」と言及。「あらゆることで我々の意見が一致することはないが、アレサについてはみな同じだ」と述べた。

また、オバマ前大統領の書簡も読み上げた。オバマ氏はこの中で「アーティストとしても市民としても、アレサは許しと和解という最も尊い美徳を体現していた」とつづっている。

クリントン氏はフランクリンさんの優雅さと力強さをたたえるとともに、その精神力への尊敬の念を表明。「我々が今日ここに集まったのは、彼女の息をのむような才能のためではなく、彼女が勇気をもって生きたからだ。恐れがないのではなく、それを乗り越えてきた」と述ベた。

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