米三大ミスコンを黒人女性が全て制覇、史上初めて
(CNN) 米国で11日までに催された三大ミスコンテストでいずれもアフリカ系(黒人)女性3人が栄冠を獲得した。史上初めての事例。
三大ミスコンテストは、「ミスUSA」「ミス・ティーンUSA」と「ミス・アメリカ」。
米国のミスコンテストの一部は1920年代から始まったが、有色人種の女性参加を禁じる措置も当初あった。三大ミスコンテストに黒人女性が目立つようになってきたのはここ50年ほどのことで、1983年には歌手のバネッサ・ウィリアムスさんがミス・アメリカで黒人として初めて優勝していた。
90年にはミスUSAで、翌年にはミス・ティーンUSAで黒人の女王が誕生していた。
ミスUSAに選ばれたチェスリー・クリストさん/Miss Universe
今年のミスUSAを今月初旬に制したのはチェスリー・クリストさん(28)で、米国の司法制度改革を目指す弁護士として活動中。法律事務所で民事訴訟を担当し、不当な量刑判決にさらされた受刑者の減刑実現に情熱を燃やしている。また、女性の職場での服装への偏見是正にも取り組んでいる。
ミス・ティーンUSAに選ばれたケイリー・ガリスさん/Miss Universe
ミス・ティーンUSAには今年4月、ケイリー・ガリスさん(18)が選ばれた。より深い自信が持て気が楽になるとして生まれつきの縮れ毛で出場した。大会に参加し始めた時期には縮れ毛よりまっすぐな髪が良いとされる美しさの判断基準と闘わなければならなかったとも打ち明けた。
ミス・アメリカに選ばれたニア・フランクリンさん/Donald Kravitz/Getty Images
昨年9月に催されたミス・アメリカのコンテストではオペラ歌手のニア・フランクリンさん(23)が優勝した。白人が多数派の学校に通学していた際、肌の色が違うことから孤立感を味わったとの経験を告白。しかし、成長し、音楽を通じて自分の存在などについて前向きな考えを持てるようになったと述べた。