サッカー界の賃金格差、是正の訴えを元オランダ代表が批判 「ばかげている」

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今年行われた女子のW杯で優勝した米国代表/Franck Fife/AFP/Getty Images

今年行われた女子のW杯で優勝した米国代表/Franck Fife/AFP/Getty Images

(CNN) サッカーの男女代表チームにおける賃金格差の是正を求める動きについて、男子の元オランダ代表で現在は米メジャーリーグサッカー(MLS)のアトランタ・ユナイテッドの監督を務めるフランク・デブール氏が、「ばかげた」考えだとの批判を展開した。

オランダ代表として1990年代から2000年代初めにかけて100試合以上出場したデブール氏は、昨年からアトランタ・ユナイテッドの指揮を執る。

このほど英紙ガーディアンとのインタビューに臨んだ同氏は、男子と女子の代表チームでは注目度が大きく異なると指摘。ワールドカップ(W杯)の決勝戦のテレビ視聴者数を例にとり「男子の場合は5億人かそのくらいで、女子は1億人だ。それだけの違いがある。両者は同じではない」と述べた。

そのうえで「もし女子サッカーに男子と同等の人気があれば、選手たちもそれにふさわしい対価を得るだろう。年俸も広告収入も相応の水準になるのだから」「だが現実はそうではない。それでどうして男子と同じ賃金が得られるというのか。ばかげていると思う。理解できない」と主張した。

今年行われた女子W杯で、オランダ代表は準優勝の成績を収めた。報道によれば同国サッカー連盟は6月、男女選手に対する賃金を23年までに同額とする意向を表明したという。

一方、W杯で優勝した米国の女子代表選手は現在、賃金を男子選手と同等とすることなどを求め、米サッカー連盟との間で訴訟を起こしている。

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