トランプ政権、連邦政府機関に米2紙の購読停止促す
ワシントン(CNN) 米ホワイトハウスのグリシャム報道官は27日までに、全ての連邦政府機関に対し米紙のニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストの購読停止を求めているとの声明を発表した。
税金の数十万ドル単位の大幅節約につながると強調した。トランプ米大統領は最近、2紙との購読契約を打ち切ることを示唆していた。トランプ氏は大統領選の選挙戦や就任後を通じてタイムズ紙などの報道を再三批判してきた。
トランプ氏は21日のFOXニュースとの会見で、タイムズ紙はフェイク(偽)の新聞であり、ホワイトハウスには不要と主張。ポスト紙と共に配達を中止させるだろうと述べていた。
ホワイトハウスの今回の指示にどれほどの政府機関が同調するのかは不明。政府機関が2紙購入に充てている金額も明らかでない。
米大統領が特定の新聞を追放した事例は過去にもある。ケネディ元大統領は偏った報道を理由にニューヨーク・ヘラルド・トリビューン紙の購読を停止してもいた。ただ、ホワイトハウスは最終的に契約を再開してもいた。
ニューヨーク・タイムズ紙の幹部はホワイトハウスの購読打ち切りについて「彼(トランプ氏)は我々の新聞の最も忠実な読者かもしれない。他の読者も今後そうであると考えている」と述べた。