ケリー前首席補佐官、退任時に弾劾を「警告」 トランプ氏は否定
(CNN) 昨年末までトランプ米大統領の首席補佐官を務めたジョン・ケリー氏は退任前、トランプ氏が後任に「イエスマン」を任命すれば弾劾(だんがい)されることになると警告していたことを明らかにした。これに対してトランプ氏は、そのような発言はなかったと主張している。
ケリー氏は保守系メディア、ワシントン・エグザミナーが主催した政治会議でのインタビューで、自分が首席補佐官を続けていればトランプ氏が弾劾されることはなかっただろうと発言。後任探しの際、トランプ氏に「事実をあなたに伝えないような人物を採用するべきではない」と忠告したと述べた。
同氏はさらに、トランプ氏にやっていいことと悪いことを助言し、導く体制ができていないことは明らかだと主張。自身が補佐官から退いたことに後悔の念を示し、「私のような者がとどまっていれば、トランプ氏がこういう混乱状態に陥ることもなかっただろう」と語った。
後を引き継いだマルバニー首席補佐官代行は、トランプ氏がウクライナに政敵の調査を求め、圧力の一環として軍事支援を凍結したことをいったん認めつつ、その後一転して関連を否定している。
トランプ氏は26日、CNNへの声明でケリー氏のインタビュー内容に反論し、「そのような発言は全くなかった」「もしそんな発言があれば、かれを部屋から追い出していただろう」と主張した。
グリシャム大統領報道官も「ケリー氏とは一緒に仕事をしたが、偉大な大統領の才能に対応する資質を全く備えていなかった」と述べた。
CNNはマルバニー氏にコメントを求めたが、返答は得られていない。