志村けんさんが死去、新型コロナ肺炎で
(CNN) 日本を代表するコメディアンの志村けんさんが29日夜、新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった。70歳だった。
所属事務所がCNNに明らかにした。
志村さんは今月17日に倦怠(けんたい)感などの症状を訴え自宅で静養していたが、20日に病院へ搬送され、重度の肺炎で入院した。検査の結果、23日に新型コロナウイルスへの感染が判明していた。
1974年に「ザ・ドリフターズ」のメンバーとしてコメディアンのキャリアをスタートした志村さんは、チャップリンのような扮装で踊る「ヒゲダンス」などの持ちネタで人気を博した。
その後もコント、バラエティーを中心に半世紀近くにわたり活躍。海外で「日本のロビン・ウィリアムズ」と紹介されたこともあるなど、幅広い年代に親しまれる存在だった。自身の回顧録では、影響を受けた人物として米国のコメディアン、ジェリー・ルイスを挙げている。
厚生労働省によると、29日に日本で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は173人。このうち東京での感染者は68人と過去最高だった。