伊ユベントス、選手らが4カ月の給与削減で合意 新型コロナの影響
(CNN) ポルトガル代表FWロナルドと、所属する伊サッカー1部リーグ(セリエA)のユベントスの選手らが、4カ月分の給与削減を受け入れることでクラブと合意したことが30日までに分かった。新型コロナウイルス感染拡大の影響でセリエAが中断する中、クラブを財政的に支援する意向を示した形だ。
給与削減にはユベントスの1軍の選手たちとチームを率いるマウリツィオ・サッリ監督が応じた。クラブによれば削減される給与の総額は9000万ユーロ(約107億円)で、3月から6月までの4カ月分に相当するという。
イタリア国内では、すべてのスポーツが早くても来月3日まで中止となっている。ユベントスは現行のシーズンの日程が再調整され、リーグ戦が再開されれば、選手らと改めて「誠意ある」交渉を行う意向を表明している。
欧州でも強豪クラブの1つと目されるユベントスは現在、セリエAの順位でトップに立つ。2位のラツィオとの勝ち点差は1。
クラブは声明で、「誰もが困難に直面しているこの時、選手と監督が献身的な姿勢を示してくれたことに感謝したい」と述べた。
ロナルドは個人としても、すでに100万ユーロをリスボンとポルトの病院に寄付している。
新型コロナウイルスのイタリアでの感染者は少なくとも9万人。死者は1万人を超え世界最多となっている。
同じくセリエAに所属するASローマは、シーズンチケットを購入している75歳以上のすべてのサポーターに食料や水、マスク、消毒液、クラブのグッズなどを同封した「支援パック」の送付を開始した。