日本のスポーツ界で横行する指導者の暴力や虐待、子どもの被害実態を人権団体が告発
HRWは、指導者が子どもに対して振るうあらゆる形態の虐待禁止を含め、日本のスポーツ指導の在り方を改革すべきだと訴える。
2013~19年にはスポーツ界の暴力を防ぐことを目的とした改革も行われたが、こうした取り組みでは子どものスポーツ選手の問題に適切に対応できず、法的な拘束力もなかったことから、実効性に疑問が生じ、失敗に終わったと報告書は指摘する。
さらに、「子どもを守るために断固とした行動を取ることは、日本の子どもたちに対して、自分たちの健康や幸福が大切だというメッセージを送ることになり、虐待を行っている指導者に対し、そうした行動はもはや許容されないと告げることにもなる」と言い添えた。
日本のスポーツ団体はこれまでのところ、今回の報告書についてコメントを発表していない。