テニス全米オープン、ジョコビッチ失格 打ったボールが線審を直撃

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ノバク・ジョコビッチ選手は打ったボールが線審に直撃したことで失格処分となった/Al Bello/Getty Images North America/Getty Images

ノバク・ジョコビッチ選手は打ったボールが線審に直撃したことで失格処分となった/Al Bello/Getty Images North America/Getty Images

(CNN) 米ニューヨークで開かれたテニスの全米オープンで6日、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が打ったボールが線審の女性に当たり、ジョコビッチは失格となった。

パブロ・カレノブスタ(スペイン)と対戦したジョコビッチは、第1セットでブレークされて5―6となった直後、後ろ側へボールを打った。人に当てるつもりはなかったと思われるが、ボールは線審の顔面付近を直撃し、線審は地面に倒れた。

ジョコビッチや主審が、すぐに線審に駆け寄った。続いてコート上で審判や主催者が集まって協議が行われ、ジョコビッチは失格となって退場した。

大会は無観客で行われたため場内は静まり返っていた。ジョコビッチはマスコミの取材にも無言だった。

ジョコビッチはその後、SNSへの投稿で大会や関係者に対して謝罪した。

対戦相手のカレノブスタもショックを受けた様子だった。ビデオ会見でカレノブスタは「ノバクとの対戦でこんな瞬間は予想していなかった」と振り返り、「もちろん、故意にやったとは思えない」「私たち選手がわざとこんなことをするはずはない」と強調した。

大会の規定によれば、たとえ故意はなかったとしても失格は免れない。

全米テニス協会は同日、ジョコビッチの失格について声明を発表し、「コート内で故意に危険または無謀なボールの打ち方をした行為、あるいは結果を考えずにボールを打った行為を受け、ジョコビッチを失格とした」と説明した。失格により、ジョコビッチは今回の大会で獲得したランキングポイントを全て失い、賞金は没収されて、違反行為に対する罰金を徴収される。

ジョコビッチは第4回戦に進出して賞金25万ドル(約2650万円)を獲得していた。

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