米ポートランドのデモ100日目、50人以上を拘束

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警察は、デモ隊が警官に火炎瓶や爆竹などを投げつけたとしている/Nathan Howard/Getty Images

警察は、デモ隊が警官に火炎瓶や爆竹などを投げつけたとしている/Nathan Howard/Getty Images

(CNN) 米西部オレゴン州ポートランドの反人種差別デモは5日で連続100日目に達し、この夜だけで50人以上が拘束された。

ポートランドでは5月にミネソタ州の黒人男性が警官から暴力を受けて死亡した事件以降、人種差別や警察の暴力に抗議するデモが毎晩続いてきた。

警察によると、5日夜のデモでは参加者の一部が警官らに火炎瓶を投げ付け、市民1人がやけどを負った。負傷者は現場で消防隊員の手当てを受け、一般車で病院へ運ばれた。

デモ隊は市内の公園で集まり、午後9時ごろに警察のパトロール拠点に向かって行進。参加者の多くは大きな盾を持ち、黒い服にヘルメットやガスマスク、防護服を着けていた。

警察は、参加者らの目的が「平和的な抗議行動」でなかったことは明らかだとしている。

同市では8月29日、デモ隊と衝突した極右団体の男性が銃で撃たれ死亡。銃撃の容疑者は今月3日、当局に射殺された。

放火されたごみ箱の脇を通り過ぎるデモ参加者=9月5日、ポートランド/Noah Berger/AP
放火されたごみ箱の脇を通り過ぎるデモ参加者=9月5日、ポートランド/Noah Berger/AP

5日夜のデモで銃は使われなかったが、警察は火炎瓶の使用を「極めて危険」な人命への脅威とみなし、暴動が起きたと判断して参加者らに退去を命じた。

警察によれば、参加者らは警官らに向かって爆竹や石を投げ始めた。爆竹で手にやけどを負った警官や、石が頭部や肩に当たった警官らもいた。路上のごみ箱などに放火する者もみられた。警官隊は催涙ガスで応戦し、計50人以上を拘束。このうち少なくとも2人は刃物を持っていたという。

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