アンジェリーナ・ジョリー、募金集めの子どもにサプライズ寄付
ロンドン(CNN) 英ロンドンの屋台でレモネードを売ってイエメンの人道支援のための募金活動をしていた2人の子どもに、米女優アンジェリーナ・ジョリーさんから思いがけない寄付が寄せられた。
6歳のアヤン・ムーサ君と親友のミカエル・アイシャ君は今年7月、イエメンの子どもたちの窮状を知って支援に役立てたいと考え、屋台でレモネードを売って寄付を集める活動を始めた。
ムーサ君の父のシャキルさん(37)によると、ジョリーさんからは3週間前にエージェントを通じて寄付をしたいと申し出があり、今週になって寄付が届いたという。
寄付に添えられていたジョリーさんからの手紙には、「イエメンの子どもたちを支援する活動に感謝します。レモネードを買いに行けなくてごめんなさい」と書かれていた。
ムーサ君とアイシャ君はこの手紙をインスタグラムで公開し、自分たちも動画を投稿して「寄付をありがとう」「次はぜひレモネードを買いに来て」とジョリーさんに呼びかけた。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の特使を務めるジョリーさんは、内戦が続くイエメンの窮状を訴える活動も行っていた。
2015年から5年にわたって続くイエメンの内戦では、反政府武装組織「フーシ」と、アラブ首長国連邦(UAE)やサウジアラビアを後ろ盾とする政府の衝突で、推定11万2000人が死亡した。国民の推定半分は飢餓のリスクにさらされ、コレラの流行に加えて新型コロナウイルスに対する懸念も強まっている。
ムーサ君とアイシャ君の活動では、友人や家族が集めた分も含めてこれまでに7万ポンド(約950万円)が集まった。父のシャキルさんは、15万ポンドを目標にしたいと話している。