タイガー・ウッズさんの車横転は事故、訴追せず 米LA郡保安官
ロサンゼルス(CNN) 米ロサンゼルス近郊での自動車横転でプロゴルファーのタイガー・ウッズさん(45)が重傷を負った件で、ロサンゼルス郡の保安官は24日、事故との見方を示し、ウッズさんへの訴追は行われないとの考えを明らかにした。
保安官はフェイスブックで、「今回の衝突に関して訴追は一切検討していない」と説明。「これは事故であり、事故は犯罪ではない。不幸にして起きるものだ」と述べた。
ツイッターの公式アカウントによると、ウッズさんは24日夜の時点で「覚醒していて意識があり、(手術後に病院で)快方に向かっている」という。
保安官の23日の発表によると、タイガーさんの運転するスポーツ用多目的車(SUV)は同日午前7時に中央分離帯を乗り越え、2車線を突っ切って縁石や木に衝突し、道路脇の茂みで横転した。
ウッズさんは意識を保っていて冷静だったものの、脚に重傷を負った。
その後、地元病院で右脚下部および足首の緊急手術を実施。病院幹部の声明によると、骨折の状況は骨が三つ以上に分かれる「粉砕骨折」と、折れた骨が大気にさらされ感染症のリスクを伴う「開放骨折」だった。
手術では整形外科の外傷専門医らが、ロッドを入れてすねの2本の骨を固定し、スクリューとピンを組み合わせて足と足首の骨を固定。筋肉や軟部組織にかかる圧力を下げるため、筋肉を覆っている筋膜を切開する処置も施したという。
ウッズさんは1カ月前にキャリア5度目となる背中の手術を受けたばかりで、今回の事故は復活を目指すウッズさんにとって大きな逆風となる。ウッズさんは過去にも自動車事故を起こしており、2009年には事故をきっかけに私生活が破たん。17年には鎮痛剤の影響下で運転し逮捕されていた。