米ラッパーのDMXさん死去、50歳 役者としても活躍
「ダークマンX」ことDMXさんは1990年代初めにラップを始め、98年にデビューアルバムを発表した。
DMXさんのデビュー時、ノトーリアス・B.I.G.やトゥパック・シャクールといったラッパーは既に鬼籍に入っていた。DMXさんは一躍、ハードコア・ヒップホップを代表するスターに躍り出て、レーベル「ラフハウス・レコーズ」の看板アーティストになる。
その後はシングルとアルバムの両方でヒットを飛ばし、1999年に発表された「And Then There Was X」でグラミー賞の最優秀ラップ・アルバム部門にノミネートされた。
高まる名声をテコに役者としてのキャリアも築き、「ロミオ・マスト・ダイ」や「ブラック・ダイヤモンド」などの映画に出演した。
こうした成功にたびたび影を落としたのが、薬物乱用問題や度重なる警察沙汰だ。2017年には脱税で有罪を認め、禁錮1年の量刑を言い渡された。19年には中毒の治療を試みる目的でコンサートをキャンセル。当時は「家族と脱薬物を最優先する」と語っていた。