大坂なおみ、全仏オープンを棄権 心の健康を理由に

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ルーマニアのパトリシア・ティグにサーブを打つ大坂=5月30日/Martin Bureau/AFP/Getty Images

ルーマニアのパトリシア・ティグにサーブを打つ大坂=5月30日/Martin Bureau/AFP/Getty Images

「私は本当に神経質になり、あなたがたと関わって最良の答えを出すのがストレスになっていると感じる。今回パリでは、すでに傷つきやすい状態で不安に陥っていると感じたため、自己ケアをして記者会見を回避する方がよいと考えた」

「それを先に発表したのは、ルールが一部でとても時代遅れになっていると感じ、そこに焦点を当てたかったからだ。大会側には内々に謝罪の文面を送り、グランドスラムは激しい戦いなので大会終了後に話せたらうれしいと伝えた」

そのうえで「少しの間コートから離れるつもりだが、しかるべき時にツアー側と協力して、どうしたら選手や記者、ファンのために物事をより良くできるか話し合いたい」としている。

大坂選手が先週記者会見の拒否を発表した後、大会主催者側はラファエル・ナダルや錦織圭、アリナ・サバレンカ、コリ・ガウフの各選手の写真を添えて「彼らは仕事を理解している」とツイッターで投稿。しかしこの投稿には元選手などから批判が集まっていた。

フランステニス連盟のジレ・モレトン会長は大坂選手の棄権を受けて「残念だ。できる限り早めの、十分な回復することを祈り、来年の大会に参加してもらえることを期待している」と述べた。また、全グランドスラムが「選手の健康や、メディアを含めた選手の大会中の経験を継続的に改善することを約束する」とも記した。

元テニスプレーヤーのマルチナ・ナブラチロワ氏は「彼女が回復することを心から願う」「アスリートは体のケアをするようにと教えられるが、精神や感情の面は軽視される。これは記者会見をやるかやらないか以上の話だ」とツイートした。

世界テニス協会(WTA)は精神上の健康やそれに関する認知はWTAの最優先事項だとの声明を発表。「我々はあらゆる可能な方法でなおみを支援し、コートに早く復帰できるように期待する」と述べた。

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