試合中に倒れたエリクセン選手、手術成功し退院 サッカー協会
(CNN) デンマーク・サッカー協会は18日、欧州選手権の試合中に倒れて救命措置を受けたクリスチャン・エリクセン選手(29)について、「手術に成功」して退院したと明らかにした。
エリクセン選手は12日に行われたデンマーク対フィンランドの試合中、ピッチに崩れ落ち、CPR(心肺蘇生法)や除細動器によって一命を取り留めた。その後、植え込み型除細動器(ICD)を取り付ける判断が下されていた。
英国心臓基金によると、ICDは心拍数を監視する目的で皮下に埋め込まれる小型装置。細い電線で心臓に接続され、電気ショックを通じて不整脈を調整することができる。
デンマーク・サッカー協会によると、エリクセン選手は退院後、チームメートのもとを訪れた。今後は自宅に戻って家族と過ごす見通し。
エリクセン選手は自身に寄せられた励ましの声に謝意を示すとともに、「手術はうまくいった。今のところ体調はいい」「言うまでもなく、21日のロシア戦でチームメートを応援するつもりだ」と述べた。
エリクセン選手が倒れた後、サッカー界からは感動的なメッセージの数々が寄せられた。
ベルギーとデンマークの選手は17日、試合を一時中断して1分間の拍手を贈った。16日には、フィンランドとロシアの選手がウォーミングアップの際、「どうか良くなって、クリスチャン」と書かれたTシャツを着る場面もあった。