メッシが涙の退団会見、PSG移籍は「一つの可能性」
(CNN) サッカー・アルゼンチン代表のスーパースターで、スペイン1部リーグのバルセロナを退団したリオネル・メッシは8日、記者会見に臨み、涙ながらにチームへの別れを告げ、フランス1部リーグのパリ・サンジェルマン(PSG)への移籍について「一つの可能性」と述べた。
34歳のメッシは、PSGから2年契約のオファーを受けたと報じられているものの、移籍先に関して同チームとも、また興味を示す他のクラブともいかなる合意もしていないと述べた。
バルセロナで開かれた記者会見で、入室して出席者からの拍手で出迎えられ、感情が高ぶった様子を見せた。
記者会見で話すメッシ/Marc Gonzalez Aloma/Europa Press/Getty Images
バルセロナの一員としての最後のスピーチでは、今回の件について自身のキャリアにとって最もつらいものと表現。
「ここ数日、そしてこの最後の日も、私は何を言おうか、何を言い得るのかの考え続けていた」「本当のところは、何も出てこなかった。今も言葉に詰まっている。ここでとても長い時間を過ごし、私の全人生を形作ってきたので、非常につらい。心構えができていなかった」と述べた。
世界最優秀選手賞「バロンドール」に6度輝いたメッシは、アルゼンチンから海を渡ってきた13歳の時以来、暮らし続けたバルセロナを去ることになる。
記者会見の時間に本拠地カンプ・ノウのスタジアム前にはファンが集まった/Pau Barrena/AFP/Getty Images
「今日、この地にさよならを告げなければならない」「ここでは多くの年月を、私の人生全てを過ごしてきた。21年を経て、私は妻と、そして3人の子どもたちと去っていく。この街で為した、経験したこと全てにこれ以上ないほど誇りを持っている。数年間の後、この街に戻ってくることは間違いない。なぜならこの街は私たちの家であり、また子どもたちに約束したことでもあるからだ」