米AP通信、女性幹部相次ぐ 編集局長と初のCEOも
ニューヨーク(CNN Business) 米AP通信の編集局長にワシントン支局長である女性のジュリー・ペース氏(39)がこのほど起用され、同社の最高経営責任者(CEO)兼社長にも今年末に女性が就任する予定となった。
ペース氏の前任者である女性のサリー・バズビー氏は今春、AP通信から米紙ワシントン・ポストの編集局長に転身した。
AP通信のCEO兼社長にはデイジー・ベーラシンガム氏が登用される。同通信の発表によると、同社のトップに女性、有色人種や米国人以外が就くのは初めて。
ベーラシンガム氏はペース氏の協調姿勢を重んじる強い指導力や並外れて優れたニュース感覚を称賛している。
AP通信によると、女性の編集局長は2002年以降、3人目。ペース氏は07年に同社に入社。08年の米大統領選では初のマルチメディア担当の政治部記者となった。その後、オバマ元大統領の在任時代を取材し、ホワイトハウス担当の首席特派員に昇進。
16年の米大統領選では選挙関連取材を仕切る担当記者となり、翌年にはワシントン支局長の管理職に抜てきされ、AP通信内でその力量への評価を高めたという。CNNを含む米テレビ局の番組にも出演し、政治問題への論評で活躍した。
同氏は編集局長就任に伴う声明で、世界でも卓抜した、事実に基づくニュースを配信する報道機関としてのAP通信の地位を常に守ると述べた。