指導助手時代のマスク氏が採点した答案、88万円で落札 言葉遣い注意し減点
(CNN) 今となってはおそらく、ビジネスを学ぶ多くの学生たちは実業家のイーロン・マスク氏から自身の課題に対する評価をもらうために、かなりの額を支払うだろう。だが、電気自動車(EV)メーカーのテスラを指揮し、宇宙企業スペースXを創業するはるか前の1995年、同氏はペンシルベニア大学の名門経営大学院ウォートン・スクールで、テストや論文の採点を補助する指導助手として働いていた。
当時のマスク氏は、自身も同大学の学生で、経済学や物理学を学んでおり、マイルズ・バス教授が担当する経営学の授業「起業家精神:遂行と運営」の指導助手を務めていた。そして、マスク氏が数十年前にこの授業で採点した答案の一部が最近、ネットオークションに掛けられ、手数料を含む7753ドル(約88万円)で落札された。
オークション会社は論文の落札者の身元を明かしていない。
バス教授の教え子の1人であるブライアン・トーマスさんは、かつての講義の課題のいくつかが持つ価値の可能性に気づき、答案をネット上で売り出すべく、米ボストンの競売会社RRオークションに託した。
どの答案にもマスク氏の署名がフルネームで記載されることはなく、「EM」のイニシャルのみとなっており、記述もほとんどない。
RRオークションのボビー・リビングストン氏によると、マスク氏の署名は珍しいという。同社は以前、マスク氏の署名付きの写真を1383ドル(約15万7000円)で販売している。