ジョコビッチ選手の身柄拘束、裁判所の審理を前に 豪州
メルボルン(CNN) 男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)は15日午前、裁判所命令による取り決めに従い、オーストラリア国境当局によって身柄を拘束された。
ジョコビッチ選手は新型コロナウイルスワクチンを未接種であることを理由に、入管当局から2回にわたってビザ(査証)を取り消されている。
ジョコビッチ選手は現地時間の同日午前8時、オーストラリア国境警備局による聴取を受けた。場所については、同選手の安全を確保して報道の過熱を避けるため、非公開とすることで両当事者が合意した。
オーストラリア連邦裁判所でジョコビッチ選手の申し立てに関する審理が行われるなか、同選手は15日の夜を入管関連の収容施設で過ごす見通し。初回の審理は現地時間同日午前10時15分に始まる。
ジョコビッチ選手の弁護士は14日夜、双方の書面を15日中に裁判所に提出することを要求した。これらの書面が提出された後、16日により詳細な審理が行われる予定。申し立てが認められた場合、ジョコビッチ選手は17日に行われる全豪オープンの試合に出場できる。
オーストラリアのホーク移民相は14日にジョコビッチ選手のビザを再度取り消したが、同国政府は週末の審理が終結する前に国外退去措置を取ることはないとしている。