米アカデミー、ウィル・スミスさんの処分決定日を前倒し
(CNN) 米俳優ウィル・スミスさんが今年のアカデミー賞授賞式でプレゼンターのクリス・ロックさんに平手打ちした件で、映画芸術科学アカデミー理事会が処分の可能性について決める会議を前倒しして開催することが分かった。
CNNが6日に入手した書簡で明らかになった。これによると、アカデミーのデビッド・ルービン会長はスミスさんの処分の可能性について話し合う理事会を当初予定していた今月18日ではなく、8日の太平洋時間午前9時に開催する方針。
書簡では18日という当初の日程について、議題にスミスさんの会員資格停止や除名の可能性が含まれていたことから、カリフォルニア州法とアカデミーの行動基準に従って決めたと説明している。アカデミーはこれらの処分を決める理事会の15日前にスミスさんに通知し、理事会の5日前までに書面の意見書を提出する機会を与える必要があった。
しかしスミスさんが1日にアカデミー会員を辞任したため、資格停止や除名の可能性はなくなり、法律で定められたスケジュールも適用されなくなったという。
ルービン氏は「適切な時期に本件に対応することが関係者全員の最善の利益になる」と記している。
スミスさんがロックさんに平手打ちしたきっかけは、妻のジェイダ・ピンケット・スミスさんの短く刈り上げた髪型についてロックさんが冗談を言ったことだった。
ロックさんは最優秀ドキュメンタリー賞のプレゼンターを務めた際、「ジェイダ、愛してるよ。(丸刈りの女性兵士が登場する映画)『G.I.ジェーン』の続編が待ちきれない」と発言。
これを聞いたスミスさんは壇上に上がってロックさんをたたき、自分の席に戻ってからも放送禁止用語を交え「妻の名前を口にするな」と叫んでいた。