テニス・ウィンブルドン、ロシアとベラルーシの選手を出場禁止に
(CNN) テニスの四大大会のひとつであるウィンブルドン選手権の主催団体は20日、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、ロシアとベラルーシの選手について、大会への出場を禁止すると明らかにした。
主催団体は声明で、政府や産業界、スポーツ界などが可能な限り強力な方途でロシアの世界的な影響力を制限しようとするなかで、同団体も取り組みの一端を担うと説明。不当で前例のない軍事侵攻という状況下で、ロシア政府が、ロシアやベラルーシの選手が大会に参加することで、なんらかの利益を得ることは容認できないとした。
クレムリン(ロシア大統領府)はこれより前、ロシアによるウクライナ侵攻の結果として、ロシアの選手が大会参加を禁じられることは「受け入れられない」と述べていた。
今回の発表を受けて、ロシアのトップ選手も大会に参加できなくなる。
男子プロテニス協会(ATP)のランキング上位30位には4人のロシア人選手がおり、ダニル・メドベージェフは2位につけている。女子テニス協会(WTA)の上位40位には5人のロシア人選手が入っている。
ベラルーシの選手では、昨年のウィンブルドンで準決勝に進出したアリナ・サバレンカが4位につけているほか、元1位のビクトリア・アザレンカが現在は18位にいる。