男子テニスのフェデラー、引退を発表 4大大会20回優勝
(CNN) 男子テニスのロジャー・フェデラー選手は、来週英ロンドンで開催されるレーバーカップを最後に、ATPツアーと4大大会(グランドスラム)から引退すると発表した。
20回のグランドスラム優勝を誇るフェデラー選手は「41歳だ。24年間で1500試合以上プレーしてきた。テニスは私が夢見た以上に寛大に私を扱ってくれた。自分の競技キャリアを終えるべき時だ」とSNS「インスタグラム」への投稿で述べた。
フェデラー選手は2020年にひざの手術を2回受け、直近の試合となる21年のウィンブルドン準々決勝でフーベルト・ハルカシュ選手に敗れた後にも手術を受けるなど、ここ数年はけがに苦しんだ。
「多くの人が知っているように、この3年間はけがや手術という試練があったが、競技に復帰できるよう懸命に努力してきた。しかし、自分の身体の能力と限界も知っている」 と語った。
フェデラー選手は8回優勝の優勝を誇るウィンブルドンで代名詞といえる存在だった/Julian Finney/Getty Images Europe/Getty Images
フェデラー選手の長いキャリアは、グランドスラム22回優勝のラファエル・ナダル選手、グランドスラム21回優勝のノバク・ジョコビッチ選手と重なり、この20年間男子テニスを支配してきた。
フェデラー選手は全豪オープンで6回、全仏オープンで1回、全米オープンで5回、そしてウィンブルドンで8回優勝。36歳で史上最年長の世界ランキング1位となり、237週連続でランキングのトップに立つなど、数々の記録を打ち立ててきた。
ナダル選手はツイッターで「友人、そしてライバルである親愛なるロジャー、この日が決して来ないことを願っていた」「これまで一緒にコート上でもコート外でもたくさんの素晴らしい瞬間を共有できたことは、喜びであると同時に名誉で特別なことだった」とロジャー選手をたたえた。