ウクライナの子ども「溺れ死ねばよかった」 ロシア番組司会者が出演停止に

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物議を醸すコメントで、自らの番組に出演停止となったアントン・クラソフスキー氏/Maxim Shemetov/Reuters

物議を醸すコメントで、自らの番組に出演停止となったアントン・クラソフスキー氏/Maxim Shemetov/Reuters

(CNN) ロシア国営テレビ「RT」は24日、番組司会者のアントン・クラソフスキー氏の出演を停止すると発表した。同氏は放送中、ロシア軍を占領者とみなした1980年代のウクライナの子どもたちについて、「おぼれ死ねばよかった」と発言していた。

RTのマルガリータ・シモニャン編集主幹はテレグラムへの投稿でクラソフスキー氏のコメントを「野蛮で不快」と非難。当面、同氏との協業を停止すると明らかにした。

その上で自身を含むRTのチームについて、とてもこのような野蛮な考えを共有することはできないと強調した。

クラソフスキー氏はRTで自らの番組の司会者を務める。当該のコメントは20日の放送中、作家のセルゲイ・ルキヤネンコ氏の発言を受けてのものだった。

ルキヤネンコ氏は80年代にウクライナを訪れた際、子どもたちから「ウクライナはモスクワ市民に占領されている」と言われたと述べた。

これに対しクラソフスキー氏は、そうした子どもたちは川でおぼれて死ねばよかったと返した。

ウクライナのクレバ外相はツイッターで、RTの世界的な放送禁止を呼び掛け、当該のコメントは「侵略的なジェノサイド(集団殺害)を扇動するものだ」と主張した。

またRTの放送から一部のシーンを共有し、各国が同局の放送を認めるなら、このコメントと同じ立場につくことを意味すると指摘した。

クラソフスキー氏は後に、テレグラムで自身のコメントについて謝罪。「大変恥ずかしい」「放送中に我を忘れたようになった」と語った。

その上でコメントが野蛮で思慮がないと感じたすべての人々に対して申し訳ないとし、「許してほしい」と付け加えた。

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