フットボール、それともサッカー? そこには複雑な歴史が
ロイター通信によると、94年W杯の1試合当たりの平均観客数は6万8991人と、脅威的な新記録を達成。この記録は30年近くたった今なお破られていない。
現在の米国では、サッカーとの関連でフットボールという言葉を頻繁に目にするのは、クラブ名に「FC(フットボールクラブ)」の略称が入っている場合に限られる。「ニューヨークシティーFC」や「FCシンシナティ」がその例だ。
先月25日に行われたイングランド代表対米国代表の試合は、通算12回目の対戦だった。ただ、W杯での対戦となると、これ以前は1950年大会と2010年大会の2回にとどまる。
イングランドは1950年の試合で「国際サッカー史上最大の番狂わせ」(米サッカー連盟)となる敗戦を喫したが、2010年には引き分けた。
ただ、米国との対戦ではイングランドが圧倒的に優位に立っており、これまでの対戦のうち8試合に勝利している。
フットボールかサッカーかという表現の対立に関してどのような立場を取っていようと、全員が同意できる点がおそらく一つある。国際サッカー評議会(IFAB)の言う「すべての大陸、すべての国、様々なレベルでプレーされる、世界で最も偉大なスポーツ」を楽もう、という点だ。